私は私じゃないの?

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白い病室。 私が気付いたのは、そんな場所だった。 私の顔には酸素マスクが付けられていて、その横で看護士さんが、作業をしていて、更にその横には夫婦であろう男女が私を見つめていた。 誰だろう? 私が目覚めたのに気が付いた二人は、手を取り合って喜んでいた。 そんな二人に私は、尋ねてみた。 「どちら様ですか?」 それを聞いた女性のほうは、どっと泣き崩れてしまった。 男性のほうは複雑だろう顔で私に声をかける。 「覚えていないのか……。私たちは君の両親だ……」
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