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類は友を呼ぶって本当だよな...と、諦め半分関心半分でノワールとアイを交互に眺めているとアイが、
「じゃあ...プロポーズとかどうにゃ?」
今度は本気で理解に苦しむ回答を提示して来た。ちょっと諦めてるけどさ...この、思考が飛躍してる族はどうにかならないものか...
「...何故そうなった?」
まだ...まだ諦めるには早い!
...かも知れないので、一応飛躍した理由だけは聞いておこうと思う。それ如何によって、今後の対応を変えさせていただく所存だ。
「理由...可愛いだろうなって言葉だけであんなに喜ぶなら、プロポーズしたらどうなるか見てみたかったからかにゃ?」
それはつまり...
「要約すると...アイの好奇心って所か」
「そうとも言うにゃん」
確認の為に聞くと、潔く頷くアイ。その潔さ...嫌いじゃない。むしろ、変に取り繕わない分かなり好感が持てる。
「理由は分かった。だが、その案は却下だ」
却下の理由は言わずもがなってな。
「しょうがないにゃ」
却下と伝えると、特に何の反応もせず理解を示す。ふむ...物分りが良いな。
ノワールなら、もっとごねると思うんだが...まあ、アイは当事者じゃないからどうでもいいのかも知れない。
「その代わり...」
物分りの良さを分析していると、アイが何かを言おうとしているので聞き逃さない様に耳を傾ける。
「たまにはノワールを褒めたり可愛がって上げて欲しいにゃ!」
なんか、普通に友達想いのいい娘だな...色々悪態ついて悪かったな。
今までの非礼を、心の中で詫びる。
「それくらいならお安い御用だ」
むしろ、変なお願いがこなかった分出来る限りお願いを遂行して上げたいところだ。
「頼むにゃ」
頷くと、アイも頷く。このやり取りを、なんか楽しいと思ってる俺がいる...シュール。
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