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ガヤガヤ。おしゃべりが飛び交い、空気と一体化している。このカフェは賑わっているというか騒々しい。
『あれー?留川くん??』
俺がサンドイッチを体に押し込んでいるところを、この声が制止した。
『久しぶりー!元気ー?何やってんの?』
あ、高校の伊田先輩だ。
『先輩!お久しぶりです!先輩こそ何やってんですかー?』
俺は笑顔で明るく答えた。これが俺の長所だ。いつでも明るく爽やか留川くん!笑
『私は大学の後輩とお茶してるのよ。あ、紹介するね。福岡さん。』
ぺこり、とその女の子は頭を下げた。
とても可愛い、花のような女の子。だけどその奥に、何か突き刺すようなものがある、そんな印象だった。
『よろしく!留川です!』
こんな挨拶もそこそこに、
『やべ、バイト遅れる!先輩、福岡さん、また!』
バタバタバタ
『あいつは慌ただしいなあ~』
飲みかけのコーヒー、食べかけのサンドイッチが嫌そうに並んでいる。
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