17.雷龍 翁瑛降臨

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「いいなっ。  ああ言う繋がりって。  あの人が飛翔の親友の一人なんだ。  飛翔には、他にもそんな仲間が居てさ。  香宮って、由貴さんと飛翔が出逢ったそんな学校なんだよ」 呟いた俺に陸奥はケロっとした口調で俺に切り返した。 「だったらもう、  お前にもいるんじゃん。  お前には俺がいる。  それに今、ぶっ倒れてるアイツとかさ。  あの二人を超える関係になりゃいんだろう。  負けず嫌いのお前の望み通りさ」 そう言い切った陸奥の言葉の後、 久しぶりに心から笑えた気がした。 笑う事を忘れてしまった年月。 少しずつ心を出すことが出来るようになってきたけど、 今も笑うのは正直苦手だ。 それでも……こいつらと過ごす時間や、 桜瑛と過ごす時間が俺が失ったものを取り戻させてくれるなら。
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