1.金色の雨が告げた未来

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飛翔はそう切り返しながら、 ゆっくりと俺の前を歩き始めた。 そんな背中を、 ゆっくりと追いかけながら 今日までの九年を振り返る。 父兄参観日に現れた飛翔。 運動会にも、 華月と二人、姿を見せた飛翔。 そして…… 華月と飛翔のすぐ後ろには、 飛翔の義父母も姿を見せる。 幼心に憧れた 得ることのない時間に触れた七年。 金色の雨が告げた未来は、 今もゆっくりと回っていく。 そして…… その続く先の未来には、 新たな暗雲が 立ち込めようとしてるなんて、 此処の時の俺には、 まだ知る由もなかった。
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