エピローグ

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アイツの母校に通って 俺は……仲間を見つけた。 お互いに信頼し合っているのに 決して相容れることのないアイツを……。 そして当主でも生神でもなく 本当の俺自身と向き合おうとしてくれる そんな奴らを。 大人の顔色を見ることに慣れてしまった 俺たちが、ありのままに立ち返れる時間。 そんな時間が、 その場所には優しく流れていた。 「涼夜、早くしろ。  遅刻するだろうが」 「君は登校しても  屋上で寝ているだけだろう」 「うっせぇー。  サボるのに最適だって  あの場所を俺に教えたのはアイツだよ。  文句なら飛翔に言え」 「ご当主、涼夜さま。  エントランス前で  久松が待機しています」 「あぁ、陸奥。  今行くよ。  朝から小うるさいコイツを  黙らせてからな」 そんな俺たちを 送り出すのは後見たち。 二学期。 お互い、 そっぽ向きながらも 一台の車で乗り付けた学院。 俺たち3人を囲む クラスメイトたちは、 賑やかな朝を演出してくれた。 『なぁ、学校……。  こいつらと  出会った  母校行かないか?』 あの日、 俺にそう語ったアイツ。 飛翔が大切な仲間と出逢った この場所で…… 俺も『友』を見つけた。 本音で心から ぶつかり合える そんなヤツを。 Stay In The Rain。 雨は降り続く。 俺たちを包み込むように……。 The End
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