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しかし商店街を抜け、大通りに出て初めて、雰囲気が一変した。
そこからはしばらく、広大な敷地面積を持つアメリカ海軍基地が続く。
ここまで来ると、さすがに異国の雰囲気を感じられ、美晴の足取りは少し軽くなった。
地図によると美晴の最終目的地は、この先の突き当たりのようだ。
目標物は大きいが、それは目前まで現れない。
アメリカ海軍基地を横目に歩道をまっすぐ進むと、最終的に公園の入口が現れ、突然視界が開けたそこに、それは存在していた。
『戦艦三笠』
かつての日露戦争で大活躍した、記念艦である。
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