ある夏の日

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俺は、突き抜けるような青空の下、目を覚ました。 それにしても、暑い。ここは、どこだ? 周囲を見渡すと、どこまでも続くような森と、太陽の光をキラキラと反射している大きな湖が広がっていた。 ‥‥駄目だ、分からない。いや、分からないのではない。目を覚ます以前の記憶が思い出せないのだ。‥‥俺は誰なんだろう。 これからどうしようか‥‥。ここにいても、何も変わらないと思い、とりあえず、あてもなく歩くことにした。 しばらく歩いていると、遠くに人影らしきものが見えてきた。 何かを思い出すための手がかりになるかもしれない、話しかけてみようと思い、その人影に近づいた。 その人影は、白いワンピースを着た黒髪の女性だった。
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