ある夏の日

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「本当に何も覚えてないんだね‥‥」 俺は、素直に頷いた。 「そっか‥‥」 美樹は黙り込み、下を向いた。 「俺は記憶を取り戻したい。だから、それを手伝ってくれないか?」 すると美樹は顔をあげ、笑顔で了承してくれた。 懐かしい場所を巡ろう、という話になり、まずは小学校へ行くことになった。 「あ、そうだ。小学校へ行く前に家に寄っていい?」 特に断る理由はない。 「うん、いいよ」 「じゃあ、出発!」 その声とともに俺らは歩き出した。
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