ある夏の日

5/8
前へ
/10ページ
次へ
美樹の家へ着くと、家の前で待つように言われた。 数分後、美樹が出てくると、パンツに着替えたようだった。 「ゆう君、手、だして?」 言われた通りに手を広げると、その上にキーホルダーが置かれた。 「これは?」 「ゆう君にあげる。お守りみたいな感じかな!早く思い出せますようにって」 「おお、ありがとう」 礼を告げると、美樹は嬉しそうに笑った。 キーホルダーをポケットにしまい、小学校に向かい歩きはじめた。 小学校につくと、古めかしい木造建築の校舎が建っていて、夏休みだからか校門が閉まっていた。 校門をよじ登り、校舎内に入り、様々な教室をまわった。その間、美樹は幼少期の話をしていてくれた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加