ある夏の日

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小学校を一通りまわったので、校門の前へ戻ってきた。 「何か思い出せた?」 「ごめん、何も思い出せなかった」 「そっか‥‥。じゃあ、他の所にも行ってみようよ」 美樹はそう言って、その後もよく行っていたという駄菓子屋や、秘密基地などに案内してくれた。時間はあっという間に過ぎていき、とうとう辺りは暗くなってきた。 そして美樹は最後と言って、美樹と出会った湖に行こうといった。 湖に戻ってくると、空には数えきれないほどの星が瞬いていた。 「ねぇ、長くなるけど思い出話、していい?」 美樹は星空を見つめたまま言った。 「うん、聞かせてほしい」 そして美樹は、ゆっくりと話だした。
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