ある夏の日

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「私達ね、四年前の今日も、この場所に居たの。ゆう君が流星群を見ようって連れてきてくれていたの。綺麗だったなぁ。」 昔を思い出したのか、微笑んでいた。 「あの時は、ありがとう。誘ってくれて、一緒に星を見れて嬉しかったよ。だから、悔やまないでよ。あれは、私がしたかったからやったの。ゆう君は何も悪くない。」 何の話か分からなかった。 美樹は、顔に優しい笑みを浮かべていたが、少し哀しげな笑みになった。 「そう、だよね。今のゆう君には分からないよね。でも、戻ったら、ちゃんと前を向いて歩みだしてね。」 じゃあ、ばいばい。 その声とともに背中を押され、湖に落とされた。最後に見た美樹は、今にも泣きそうな顔で、無理に笑顔を作っているようだった。
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