[第4章]とりあえず風紀顧問。とお礼参り

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「ここの高校広くて、迷子になっちゃったみたいで...そのせいで...えと、...」 言葉に詰まってこっちをチラチラ見てるんだけど俺なんかしたか。 ......あ、逆にしてないのか!!!!自己紹介求められてんのかこれ 「あ、俺紀夏奏汰。好きに呼んでいいから。こっち風紀委員の顧問の...顧問のー...あー...マヤちゃん」 それを言った瞬間に殴られた。だって名前知んねえから!!!!!皇困ってんだよクソ眼鏡!!!!!!!クソ眼鏡って言わなかっただけ感謝しろ!!!!!! 「マヤちゃんとは呼ぶな。万紋だ。因みに苗字な。よろしく」 そうだ万紋だ思い出した。下の名前知んねえけど 「あっ、宜しくお願いします...!それで、...奏汰君にも、迷惑掛けちゃうし...本当に申し訳ないです...」 コイツ結構グイグイくるな。まさか下の名前呼びとは。...いやまぁ全然いいんだけど つかただの良い奴じゃん...なんだこいつ俺こいつと友達になるわ...きっと人生変わる。楽になる気がする... 「そんな気にしなくていいだろ。俺だって行く途中だったしさ。ついでだついで。そのまま迷ってたって仕方ねえだろうし。」 その言葉でやっと皇が顔を上げて笑った。お前はどんだけネガティブなんだ少しは俺の知り合い達に分けてくれ... 「つかお前何年?俺2年なんだけど。」 「皇も2年だぞ~ついでに言うと同じクラス。おめでとう」 ずっと会話に混ざれなかったクソ眼鏡が口をすぼめて言う。いい年したオッサンが拗ねてんじゃねえよ...気持ち悪いな... 「じゃあ尚更宜しくじゃん。仲良くしようぜ」 「う、うん...っ!!よろしくね、奏汰くん!」 そう言って俺らは熱い握手を交わした。 最初と言ってたことが違うって??????何のことだか知らねえな?????
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