情熱的さは家系ですか?

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「えー、やだよ尚居たらイチャイチャ出来ないし…」 会計の呼び出しがあり私達は会計を済ませて調剤薬局に向かった。 「車で迎え行くから俺のマンションに車取りに行かないといけないしさ。」 「行ってあげなよ、私は帰るから」 「ちょっ、何言ってんの?今日は俺の家に泊まってよ。車取りに行くって。イツキさんは病院の次の日は休みでしょ仕事。イツキさんのマンションに注射とかお泊まりセット取りに行って今夜は俺の家に泊まり決定。尚に見せつけてやる。こうなったらリア充満喫してやる」 「会わせたくないって言ってたじゃない?」 「もういい、予定変更。リア充爆発だ」 「良いなら良いけど…あ、後で夕飯作るからスーパー寄ってね?」 「クソッ、俺のイツキさんの手料理まで…」 芹沢くんはブツブツと独り言を言いながら喫煙スペースに向かい煙草を吸いながら何かと葛藤していた。 私は薬を受け取って芹沢くんと市電と地下鉄で芹沢くんのマンションに向かった。 「ギブスしてた間、運転出来なかったし駐車場しばらく行ってないから車めっちゃ汚れてそう…」 スタスタと歩きながら駐車場の芹沢くんの車まで向かい、インテリジェンスキーでドアロックを解除した。 車は国産の軽自動車だけどBOXタイプの車内の広い車だった。 ホイールとか車内の内装は純正だけどグレードを上げてて高そうだ。 「乗って。イツキさんは助手席ね。ナビは付いてるから心配無いから。あ、DVDかけても良い?」 エンジンをかけて、そう言うとナビのモニターに知らない外国人の激しいトランスの音楽が流れ出した。 私もシートベルトをした。 初めて芹沢くんの運転する車、ちょっと緊張。 横目で芹沢くんの動きを目で追っていた。 手の動き綺麗だな。運転も上手だ。 私は運転免許は無いので詳しいことは解らないが、芹沢くんの流れるように運転する動きに見とれていた。 「まず、イツキさんのマンションまで行くよ?」 「解った。ウチのマンション駐車場住人用しかないから路駐になっちゃう」 「大丈夫、俺、車で待ってるから。お泊まりセット持ってきて」 前を向いたまま芹沢くんが私の頭をポンポンと撫でた。 車はナビを使わずに私のマンションまで到着した。 「行って来るね」 「待ってるよ」
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