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芹沢くんはお洒落だから普段からブランドとかに疎い私でも知ってるようなブランドのシルバーのブレスレットとかネックレスとかしてるけど。
指輪だけはしていなかったから、てっきり仕事では邪魔になるんだと思ってたし。
私は普段からお洒落なんてしてないしアクセサリーとかしないから…気がまわらなかったというか。
「指輪大事にするね」
芹沢くんは私の左手の薬指に口づけて嬉しそうに微笑んだ。
「良かった。束縛して嫌がられたらどうしようとか思ったんだよ?」
「そんな事思ってないよ」
「本当?俺、ウザくない?」
「ウザくない(笑)」
芹沢くんは私を優しく抱きしめた。
「俺、嫉妬深いし。束縛しちゃうけど。イツキさんの事スゲー好きだから。愛してる」
「私も芹沢くんが大好きだよ」
「文也って呼んで、イツキさん」
芹沢くんは私の額にそっとキスして言った。
「文也く、ん」
今度は唇についばむようなキスをした。
「もう一度…」
「文也くん」
キスが徐々に深くなっていく。
文也くんは私の着ている部屋着に手をかけた。
キスを辞めて自分の着ていたTシャツを脱いで上半身裸になった。
「ベッド行こうか」
文也くんはジーンズを脱いで、私と重なるようにベッドに押し倒してきた。
ゆっくりと深いキスをしながら互いの熱を確かめ合うように抱き合った。
私達は何度も身体を重ねて、気づくとカーテンの隙間から光が射し込んできていた。
「身体、キツくない?」
互いに裸のまま抱き合いながら文也くんがたずねた。
「大丈夫。文也くんこそ寝なくて平気?少し眠って…」
「平気。イツキさんとこうしてたい」
互いの肌が触れ合うように抱き合ったままで文也くんが言った。
「仕事…行きたくないな。イツキさんとずっとこうしてたい」
「ダメだよ、仕事には行かないと」
「あのさ…この部屋引き払って、俺と一緒に暮らさない?」
「文也くんと?」
「今の俺の部屋が狭いなら新しく部屋借りても良いし。一緒に住んでればお互い仕事が忙しくても一緒に居られるじゃん?」
「それはそうだけど…」
「俺と一緒に住むの嫌?」
文也くんは覗き込むように真っ直ぐ視線を合わせて見つめた。
「嫌じゃない…よ」
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