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「彼がファンの事そう呼んでるのよ」
「そうなんですか?それなら…」
スマホのフォルダを開いてもう2枚LINEで写真を送ってくれた。
一枚は歯医者さんの白衣姿でメガネをかけている写真。
もう一枚は普段着でロングの髪型の写真。
「フットサルやるのに邪魔で切っちゃいましたけどね髪、似合うなら坊主にしたかったくらいですよ」
そう言いながらソフトモヒカンの髪を撫でながら短くなった煙草を灰皿に揉み消した。
「長いの似合ってたのに…」
「チャン・グンソクに似てるから?」
「そういう訳じゃないけど…」
「良かった。俺行きますね。あ、俺からLINEしても良いですか?」
「良いよ。それじゃ…」
芹沢くんは松葉杖をつきながらタクシーに乗り込んで去っていった。
私も煙草を揉み消して薬を処方してもらいに調剤薬局に向かった。
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