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右脚を引きずりながら近づき抱きしめてきた。
「俺、こう見えても歯科医だから。結構稼いでるよ?芸能人程じゃないけどさ」
「私よりももっと若くて…」
「その先言ったら怒るよ?俺はイツキさんが良いの、真剣なんだって…」
抱きしめていた腕が緩んで顎に手を添えた。
私が見上げるようになった姿勢で芹沢くんは軽くキスをした。
「韓国人のように情熱的とまではいかないかもだけど…幸せにする、絶対」
覗き込むように見つめて今度は煙草の味が解るほど深いキスをした。
こうして私達は冗談のようなきっかけで付き合うようになった。
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