片想いの終わりは

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何か気にさわることをしてしまったのか。と考えてみるけど分からなくて。 (あれ……そういえば、嫌われる以前にそんなに仲良かったっけ…) 終いにはそんなことを考えてしまう。 チクチクと刺すような痛みのする胸を押さえながら。 この1年を振り返ってみた。 初めは委員会が一緒になっただけの関係。 私自身、そこまで意識はしていなかった。 彼はクラスの中では明るくて、皆の人気者で。 内気な私とは世界が違いすぎるということもあったからかもしれない。 委員会さえ無ければ、話すこともなかっただろう。 ただのクラスメイトだと思っていた私の意識が変わったのは。 委員会の仕事で居残りになった、ある日のことだった。 「うわ、もう下校時間やん!」 時計を見ながら叫ぶ彼は、今度はお腹を押さえて言った。 「俺、腹減ったわ……。帰りに何か買うて帰ろかな」 「お疲れ様…」 苦笑いした私はあることを思い出して、鞄を探った。
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