片想いの終わりは

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「……これ食べる?」 「ん?……お、チョコ!」 たまたま持っていたチョコを渡すと、彼はすぐに受け取って口に入れた。 「ありがと! しかも俺の一番好きなやつやしっ」 「え、ホンマに? 私もこれが一番好きやねん」 偶然好みが一緒だったことで、話が盛り上がる。 折角だからと一緒に帰りながら、私達は色んな話をした。 話をしてみて分かったのは、彼との共通点が多かったこと。 趣味や好きな食べ物、音楽など。 意外にも多くの共通を見つけることが出来た。 「俺ら相性良すぎやろ」 そう言って笑った彼。 その笑顔はキラキラと眩しくて。 「っ、……!」 顔が熱くなって、思わず目を逸らした。 それ以来、彼のことが頭から離れなくなってしまった。 11月になって、委員会が終わっても彼との繋がりが途切れることはなく。 端から見れば、友達と呼べるであろう関係にはなっていた。
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