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「あっ、オリヴィエ兄さん、お早うございます」
「今日も朝からお化粧バッチリで。でも…何だか久しぶりな気がするなぁ」
「おっはよ~ん☆それは、私が昨日の深夜に帰って来たからだよん。一昨日から店に泊まり込んでたんだけど、やっと、一段落着いてね~。もしかして、気が付いて無かった?いや~ん。影薄いのカシラ、あたしってば」
「いえ、そんな事は決してないと思います」
オリヴィエは5男に当たり、若干22歳にして既に独自のブランドを持ち、その世界で活躍している。
「というわけで、今日は一日家でのんびりするつ・も・り。それよりどうしたの?ゼフェルったら、また夜中に抜け出したの?オスカーは朝帰りだったみたいだけど」
ゼフェルはランディの直ぐ下の弟で反抗期真っ盛りの少年。
というより、彼の場合は年中反抗期なのだが。夜中に脱走して遊びに行ったりする事もしばしば。
一度、夜中に喧嘩して補導されて以来、大人しかったのだが。
「脱走したかどうかはまだわからないんですけど…」
「それじゃあ、家の中に入るんじゃない?まだ、探してないんでしょう」
「はい。朝食の前に一回さが」
「そなた達、そんな所で何をしている?」
その声にランディとマルセルの肩が跳ね上がる。
オリヴィエは別段変わった様子も無く、その人物へと向きなおった。
「おっはよ~。ジュリアス。と、朝帰りのオスカー」
「朝帰りは余計だ!お前だって久しぶりに帰って来たんだろう。極楽鳥」
「あたしは、し・ご・と、なの。あんたの夜遊びと一緒にしないでよね」
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