フェチ・シズム

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家から出なくてもどうにかなる生活っていろんな意味で感覚が狂う。 多分三日目になる昼頃、チャイムが鳴って身構えた。 「…なぁ、誰か来てる」 ヒソヒソ声で眠りこける拓也を揺さぶって起そうとしてもビクともしない。 「マジかよ…」 ノックまでされて居留守を使おうか迷ったけれど、呼びかける声が宅急便っていうこともあって床に落ちていたスウェットを穿いて出て行く。 サインして受け取ったのは通販サイトのロゴのはいった段ボール。 「あいつまた何を注文したんだろ?」 ズッシリ重いわけでも、軽いわけでもない箱は、振っても中身が分からない。 貼られているシールの品目には『雑貨』とあるから放って置いても心配はなさそうだ。
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