フェチ・シズム

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開かれたパンドラの箱…もとい、通販で買ったとおぼしき品々を前に俺は絶句していた。 「コレ…は、いったいなんなんで…しょう、か?」 コンドームとローションはまだ理解る。 ・・・でも、 小型の丸いコードの繋がった振動するヤツくらいなら使ったことはあるけれど、他は、男として必要性を感じたことのないモノばかり。 (男性器を模したイボイボ付きとか…さぁ?) 雑誌の片隅、ラブホテルの自動販売機にあることは知っていても、それの登場次第では「男」なんて必用なくなる代物ですよね?? 「なんなの、って、見ての通りだけど。 セックスするなら必用なモノだろう?」 グロテスクな紫色したディルトを掴んで俺の目の前に持ってこないでくれませんか… …動揺する、当たり前にする。 真っ白になって固まってる俺に向かって何をいってるんだよ。 「…おい、お前が先に言ったのもう忘れてンのか?」 「なに…を?」 「「セックスできるようになってから付き合う」って約束だろ。忘れるなよ?」 確かに言ったけど! 言った、 言ったけどっっっ!!! 、
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