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「で、どうすんの?」
「お前ってさぁ…もう少し感傷に浸るとかないの?
そんなスグに切り替えられるとか、薄情じゃね??」
大きく大きくため息のひとつもつきたくなる。
「感傷ねぇー…
終わった事よりこれからの事のほうが大事だから、二の足踏む時間が勿体ねーってなる」
「あー、うん。まぁ…そうね?」
(これからのことが大事とは、言ってくれるンだよな…)
なら、過去に囚われるのは横に置いといてもいいのか。
浮気してたー、とか。
どっちが悪いとか、良いとか、好きとか、嫌いとか、全部。
“これから”の足掛かりになったとしても、悪い部分にだけ目を向けようとするのは、ちょっと違うしな。
「俺は渉が好きだよ。お前も俺が好きだろう?」
「…うん。」
「じゃ、それでいいじゃん。
お前が俺を抱きたいってんなら、俺も考えるしな」
「うー…それも、なぁ…」
セックスに拘ったのは自分のクセに、それもまた困るのだ。
「交代で、試して…ってのは?」
「それもいいな。どっちからにする?」
「俺からで、いいよ。
でも!次はぜったいに俺もするからな!?」
「いいよ、わかった。」
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