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「じゃ、ごめん。ありがとうなっ」
送られて降りる車の運転席側にまわって
窓の開いたドア越しにキスして手を振る。
「もう~…そのお友達ににも言っておいてよ、忘れ物はするなって」
由美は、恨めしそうに唇を尖らせたままだった。
「ほんとだよな、言っとく。
お泊りデート邪魔したンだし、何か奢らせるし」
「そーして。
ブランドのバッグとかー、アクセサリーとかー、それがダメならお菓子でもいいよって」
「急に安いな(笑)」
「ガルボ買わせておいてw」
「了解。」
「じゃあね~」
「はーいよっ」
発進する車から一歩離れ、
すぐそこの角を曲がるまで手を振って見送った。
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