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「渉、身体拭くから手ぇ出して」
腕をあげ、拘束を解いてもらう。
「どっか痛いとこないか?」
慣れない行為の後、疲労困敗な俺はベッドに沈み込んだまま蒸しタオルで全身を綺麗にされる。
「っていうか、まだ中に残ってンだけど…」
「あァ、ゴメンゴメン。」
尻中からズルッと吐き出されたオモチャの感触って、シラフになってからだと不快で。
「…ゥッ!」
たまご型のローターが今日はふたつ。
この粗相したような排泄感なんてのは…最悪だ
「飲み物は?」
「…水、飲みたい。」
服も着せてくれるし、
気遣いもあるし、
すごく世話焼きなところは、以前からの知ってる友人としての拓と変わらないのに、
なんでああも最中は鬼畜じみてるんだよ、とおもったりする。
(酷く扱いたいんだか、優しくしたいんだか…)
「他は?もう大丈夫か?」
「ん、じゃ、キスしたい。」
「キス…か。う~ん、歯磨きする?」
「あのさ、歯磨きしなきゃヤなのかよっ」
「…お前、だって、自分の味なんか知りたくねーだろ」
「ワガママっ!」
チッと舌打ちして怒る。
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