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「ふぅん、なんか意外。
拓ってなんでもソツなくこなしてるから計画通りなんだとおもってた。」
「そんなに予定通りでもないぜ。
っていうか計画とか予定とかあんまり立てないしな」
「あ、そーなの?」
(なんか行き当たりバッタリだなぁ~)
あ。でも目の前のことに真剣になるからそうなるのか。
さっきの拓の俺への台詞を真似るなら、
「確かに、そういうとこある、な。」
「ん?」
「よく考えたら、計画通りに生きてるヤツが男と付き合おうとかならねーよな。」
きっと自分の欲望丸出しにもしないだろうし。
そうおもったら、なんだかドキドキしてきた。
別に嫌じゃないこの関係に、俺はどう感じてるのかも俯瞰してしまったら、肌が熱を持った。
「な、キスしたい。…それから、縛ってほしい」
変なタイミングで胸キュンしちゃった俺は、唇の感触やザラザラ滑る舌の味を思い出して生唾を飲んだ。
、
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