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「アンタも悪女よね~。
年下の、しかも友達同士の男をふたりも手玉にとってるんだからっ」
「うわぁ…人聞き悪ぅい~」
それは確かにそう、なんだけど。
ちゃんと自分なりにそうなっちゃった経緯だってあるのに…
「まっ、一番悪いのは、カレのほーだとはおもうけど~」
「あはははっ」
私もちょっと笑ってカクテルを飲む。
それからトリップする。
カレシよりも好きな男ととの大切な時間に想いを馳せる。
彼氏の拓也と付き合ってもう3年目。
そのすこし前から、渉とは始まっていた。
小柄なカレは、あんまり小さくない私がヒールを履くと同じくらいの背になって。
小奇麗な顔立ちに似合ってた。
スレンダーな体つき。
雑誌から抜け出したようなセンスのイイファッション。
年下のくせにどこか余裕のある態度。
同じ店で働いてスグに私はカレに惹かれた。
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