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結局私はどうなりたいのか?っていう自問はもう飽きるほどしてきたつもり。
だから、正しい答えも、解ってる。
…それでも。
グズグズしている間に時間は3年も経ってしまった。
「それならいっそ、カレに聞いてみたら?」
「なにを?」
あこは渉のことをカレとしか呼ばない。
会ったこともあるし名前を知っているのに、名前では呼びたくないらしい。嫌いだから。
「『いまの関係どうおもう?』って、よ。
そこまで踏み込まなきゃ、またズルズルいっちゃうんじゃない?」
「えーっ聞けないって!」
「じゃあ、まだつづけるの?
もう27だよ、私達。」
「それは…そうだけど。」
「マアがそれでいいなら、私は応援はするけどさ。
でも、結婚とかいい加減考えないと、後悔するのは女だよ?」
グッサリ刃が刺さった。
…確かに、考えていないわけじゃないけれど、気にしないようにしていた事項。
「今時は30過ぎの結婚だって普通だけど、
それまで待って、得することなんてあるのかな。」
「そっか。もう、そういう年齢になっちゃってるのかぁ」
「現実だよね。」
「うん・・・」
、
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