530人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ…それなんだけどさ、渉っていまのコレどうおもってる?」
「コレって?」
「だから…こういう、ホテルに私と来ちゃうこと」
「あぁ、うーん…良くはないとはおもってる。拓に対して]
「やっぱり、そうだよね…」
はぁ~っとため息をついた。
まだ、大丈夫かもしれない。
拓也が気付いていないっていうことは、
渉は、まだ、少しくらいは、私のことを好きかもしれない。
「そういう真希は、どうおもってんの?」
「私も、良い事じゃないのはわかってるよ。…でも」
「でも?」
「…だって放っておかれる時間が長過ぎて寂しいから」
渉が向き合ってくれないからこうなった、って強調したくてキツイ言葉を選んだ。
「あ~まぁ、仕事なんだから仕方ないンじゃん?」
また、そうやって逃げるのね。
泣きそうになった。
、
最初のコメントを投稿しよう!