530人が本棚に入れています
本棚に追加
無駄にプライドの高い、女々しい発想に、おもわず真顔になる。
「なんで…?」
腕を振り解かれて茫然としてる顔がサカナみたいだった。
この展開は、別で予想していた最悪パターンの筋書き通り。
…なんというか、予想通り過ぎて、ちょっと驚いた。
(…やっぱり、バカ女。)
「当たり前じゃん。いまさら、俺にどうしてほしいわけ?」
「…どうって」
「真希が先に俺の事、振っただろ。ホテルで、って…覚えてない?」
「あれはっ…そういう意味じゃなかったもん!」
「ふ…っ。ま、いーけどさ。
でも、だからって今更そんなこと言われても、うんっていえるわけないじゃん。
俺のことバカにしてんの?」
視線の先の景色は色をなくす。
、
最初のコメントを投稿しよう!