彼女持ちの男友達。

14/19

529人が本棚に入れています
本棚に追加
/415ページ
俺の母親の作った煮物と卵焼きを床にひろげ白米をこんな時間からガッつく拓也。 「こんな時間からよく食えるなァ」 パソコン様優先なテーブルに飲食物は置けず。 「ビールのツマミにもいいとおもうぞ。食うか?」 「いや、俺が持ってきたやつだからね?ってか、晩飯食ってきたしそんなん食わねーよ」 「美味いのに」 「それ云っとくわー。すげぇ喜びそう」 「おう。あ、渉きょう車で来たっけ?」 「え、うん。それがどしたよ?」 「実家から米送ってきよったし、明日持っていけな。」 「お前のは?」 「10㌔もよー食わんわい。 置とくと古くなるし、お礼に5㌔くらい分けていけ」 お米だけは有余るほどある拓也の実家は米農家。 「半分じゃん、いいのか?」 「いい。一人暮らしで食いきれねーもん」 「まァそーかも。じゃ、ありがたく貰っとく。 かーさんも喜ぶとおもうし」 「おう。オバサンによろしくいっといて。 卵焼きサイコーです、って。」 「煮物はよ?」 「うまい!こんなん自分じゃ作れないしなー。」 だからお米だけ炊いて、最近の食事は卵掛けゴハンかふりかけ飯ばかりだったというだけに、ちゃんとしたおかずをバクバク食べていった。 、
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!

529人が本棚に入れています
本棚に追加