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自主的に出る気のない拓には仕事という言い訳のあることがお似合いだとおもう。
実際には立て込む仕事に睡眠時間も風呂に入る余裕すら忙殺されていたとしても。
「俺そろそろ行くわ～」
「おう、いってらっしゃーい」
「いってきまーす。」
玄関まで見送ってくれるらしい拓也に見下ろされ、
緩慢な動作でされる“いってきますのチュー”も、いつものこと。
軽く触れる程度のそれは簡単に終わってしまう。
「じゃ、な。仕事頑張れよ。」
「ん～、俺はもうちょっと寝てから仕事するー」
「はーたーらーけー」
「はーい」
ドアが閉まる。
外は、空が高くて青空だった。
、
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