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「私、お風呂いってくるねー」
真希が先にリタイア。
着替えとタオルを持って風呂場に消えるのを見送り、
テーブルを挟んでいた卓也の隣に移動した。
「どした?」
「さっきから気になってんだけど、お前、目ェ赤くない?」
[「そうか?」
近くなった距離。
覗き込むように顔を近づけ額をコツンとくっつけた。
「目ェ真っ赤っか。うさぎみたい」
「…そうか?」
呼吸を感じられる距離。
「うん、そう。」
薄く目を伏せ肌を寄せたら…柔らかなトコロがくっついた
俺は近づいただけ。
触れてきたのは拓也から。
湿っているのに渇いた感触が、重なるたびに馴染む。
鼻の奥にアルコールの匂いがして、
それだけ深く絡まっているのだという、実感。
、
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