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車は俺の住む町を越えてさらに隣りの市にまで走っていった。
「なぁ…俺ン家、過ぎたぞー?」
「だって私も飲みたいンだもん。付き合ってよ」
「いいけど…明日、俺も予定あるからな」
「何時から?」
「11時には駅で友達と待ち合わせてるし」
「ならここから近いね。持ち込みのチューハイ買ってホテル行こうよ」
「え~…」
「いいじゃん。私たち最近ちゃんとはなしもしてないしさ」
「そんなことねーだろ。」
「でも、相談もあるし」
「なに?」
「外ではいえないこと」
「いいけど…。」
まんまとラブホテルの近くの駐車場に停車した真希の策略に嵌められた気がした。
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