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纏わり憑く彼女の言い分から逃げたくて、間を置いて再度気分の切り替えにでもシャワーにでも行こうかと腰を浮かせたけれど、
これから俺もシャワーを浴びてガウンに身をまとってベッドに行く、なんて流れ作業を思い浮かべるとなお気持悪くなった。
――そういえば、
真希の“浮気相手”に落ち込んだのは
最初に彼氏が出来たことを言われなかったからだっけ。
事実を知った時、少なからず焦った。
だってまさか拓と付き合ってるなんて知らなかったし、
拓も真希もどうしてさっさと云ってくれなかったのかと疑問に苛まれた。
元々から真希とはそういうコトありきの関係。
拓とはあの合コン以来からのキスフレ(?)だっただけに。
同時進行でなんやかんやと言わないまま言われないままに進んだ結果が今ではあるのだけれど…
(どちらかに先に云われてさえいたらこんなにややこしくなんかならなかったとおもう。)
・・・なんて今更言ったって遅いわけで。
単なる言い訳にしかならない。
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