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「ねぇ、お風呂入らないの?」
声を掛けられてハッとした。
「あ~…どうしよっかな。もう飲みすぎてるし、朝に入るわ」
「え、なんで?」
―うん。なんでがなんでだよ。
俺が言うのもオカシイけど、なんでそういうこと云える??
単純に風呂に入らないまま寝るのは汚いって意味かもしれないけど、
場所が場所だけにそんなわけがないだろう。
「だって、俺もう眠いし。」
「え~…」
着てる服に寝皺がよるのは嫌だったけど、ガウンに着替えるだけってのもオカシイからそのままベッドに寝転んだ。
「悪い。眠気限界…おやすみ」
ベッドサイドの照明だけを落として布団に潜り込む。
「ひとりで寝ないでよー。寂しいじゃんッ」
「…ほんっとごめん。」
わざと眠たい声で返した。
すぐにベッドに入って来て寄り添う体温も無視して眠る。
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