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「そっかぁ。でも、ま~…男と触りっこしたくらいで大したことでもないじゃん?」
はははっと、明るく場の空気も自分も誤魔化す。
でないと、ミジメになりそうだから、嫌で。
作り笑顔を貼り付けて「このくらい気にするな」って態度で開き直った。
しょーもない強がりが、癖で困る。
「そういうわけにもいかねーだろ。俺はお前じゃないンだから」
そんな強がりもスパッと切り捨てられたら言葉も無くなる。
「キスするのも平気だし、最近はお前にムラムラするし、今日触ってみて気持ちワルイともおもわなかった。
男同士の・・・こういうのも、浮気になると俺はおもってる。」
身体はジンジン痺れて、咽喉はカラカラに渇く。
そんな俺を
見下ろしてくる影に無意識に言葉は飛び出した。
「…俺はお前とキスしたい。」
、
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