僕のレミちゃん。

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「あんた達、玄関でなにやってんの?」 母がキッチンから大声で呼びかける。 やっと俺はリビングへと辿り着いた。 「お兄ちゃんの運命の名前はー…」 「レミ!」 俺はむせた。 「運命の…何だって?」 「自分の運命を変える出来事に関係する名前だよ!診断結果には…、今月って書いてあるー」 たかが生年月日を入れるだけのよくある診断テストなのだろうが、名前が名前だけにただの偶然とも思いがたかった。 「ちなみに私はたろう君だったよ!まぁ、当たんないと思うけどねー」 自分からふっておいて、その見解は無いんじゃないか… それにしても、たろう君は普通の名前すぎやしないだろうか? 妹はもう興味が別の事に移った様で、ソファに座ってテレビの画面を真剣に見つめていた。 いつもの習慣で食後に一服したくなったが、 レミちゃんの顔を見て我慢する事にした。
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