第6章

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お開きになって、美佐が『大丈夫』って聞いてきて頷いた。 「ごめんね。ありがと、また明日」 2人と別れて、タクシーに乗り、自分のマンションに戻った。 お風呂に入るとスマホを持って、メールしようか悩む。 看護師が言ったように彼女がいるなら、明日は行かない方がいい。 「どうしよう……」 メールも打てないまま、時間だけが過ぎる。 スマホが鳴った。 メールだった。 【急患で、遅くなったけど、まだ、飲んでますか?】 返信を送らなきゃって思うけど、指が震えて打てない。 【はい。もう帰宅しました。 ごめんなさい。彼女さんがいるのに、電話やメールして…】 送信したら、すぐに、電話がかかってきた。
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