第8章

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【翔side】 彼女をマンションに送って戻った。 「ただいま」 「おかえり―――早くない?」 ニヤニヤしながら、出迎える妹の志保。 「お前こそ、はやいじゃねぇか?」 「そんなん、決まってるじゃない?」 玄関で言い合う2人に中から――― 「志保、いい加減にしてやれよ…」 リビングから出て来たのは、妹の彼氏の修。 あぁ――なるほど… 家に連れて来てたのか… 「お邪魔しています。お兄さん」 「どうも」 2人いるのならちょうどいい。 「明日、帰ってこねぇでいいから、出かけててくれねぇ?」 切り出した俺に『何を企んでるのかしら?』と詰め寄る。
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