第9章

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昨夜、あのまま、帰すなど出来なくて泊めた。 妹に連絡して着替えを貸せというと、下着は新しいのがあると場所を教えてくれた。 気が引けたが、部屋に入り、着替えを持って、風呂場に持って行き、声をかけた。 彼女のあと自分も入り、ベットに横になり、抱きしめた。 ビクッと… 「なぁ、美帆、俺の傍を離れるなよ」 頼むから… 「でも、院長先生の娘さんなら、あなたの力になるでしょ…」 「あのなぁ、どこでも、働けるだろ?」 「でも…んっ…」 失いそうで怖くて唇を塞いだ。 唇を離すと今日の昼間に買ったペアーリングを取った。 こんな流れで渡す予定ではなかったんだが、今しかない。
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