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『どちらさま?』
『私、高柳総合病院の院長の娘の高柳幹江と言いますが、北山先生はご在宅ですか?』
『兄はいますが、今、彼女とイチャつき中なので、無理だと思いますけど…』
おいおい…俺達は、イチャつくどころか、飲んでるけど!?
『本当なんですね…彼女さんのお話…断る理由かと思ってましたが…』
『えぇ、兄は、彼女とラブラブですし、壊さないでいただけますか?』
『そんな、ずっと、好きだったのに……会わせてください…』
『それは、あなたの勝手でしょ…兄は望んでいません。二度と来ないで下さいね。
迷惑ですから…どうしても会いたいと言うなら、ヤッてるのを見ます!?』
『いえ、結構です。帰ります…』
帰ったようで、妹が戻ってくると―――
美帆は真っ赤な顔をし、俯いた。
「やっと帰ったわよ…疲れたぁ…」
「おい、志保、あれは、なんだよ…」
「なんだわじゃないわよ…あぁでも言わないと、帰らなかったわよ…まったく…」
プンプンしながら、ビールを飲んだ。
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