第11話お医者さんに恋をして

第11章

その後、私は―――

レントゲンに向かい、戻ってきた。

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朝から待ってるのに、なかなか呼ばれず…

後から来た人が次々に診察して帰って行く。

え――なんで…

「あのう、糸井ですが、診察は、まだでしょうか？」

受付に問うと『確認します』と……

戻ってきた受付の看護師さんが『北山先生がお待ちください』と伝えてきた。

「わかりました」

待合室の椅子に座った。

まさか、翔がそうしていたなんて思いもせず、ただひたすら待った。