第11章

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もうこれ以上も伸ばせないか… 『糸井さん、診察室にどうぞ』 彼女を呼んだ。 『失礼します』 と入ってきた彼女。 診察が始まり… レントゲンを見ながら『経過は順調です』と伝えるとホッとした様子。 「糸井さん、どうかしましたか?」 「いえ、中々、呼ばれないから、悪いのかと…」 ごめんな…美帆。 「わざとだったんだ…美帆が診察が終わると帰るだろ?」 「えっ?」 「ククク…今夜は会えないから、少しでも傍にいると感じたくてごめんな。 ランチも食えないから、わざと順番飛ばしてたんだ…」 種明かしまでしてしまった俺。
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