第11章

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「驚いたけど、嬉しいよ。 こんなことなら、お休みもらえばよかった…」 ニコッと微笑んだ。 「足は、問題ないからな」 頭をなでたら『子供扱いされた』とムスッと頬を膨らませた。 それがまた可愛い。 「夜に電話する」 「うん、じゃあね。」 彼女は診察室を出て行った。 「はぁ…」 カルテに治癒と書き込むと次の診察。 午前中の診察を終えて、医局に戻ろうとすると――― 「翔」 まだ、なぜか彼女がいた。 「どうかしたのか?」 「やっぱり、ランチしたくて…」 ニコッと微笑む彼女が愛おしい。
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