好きなのに・・・

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青い目と金髪というだけで友達ができなかった涼。父親が刑務所に入ったという事で友達ができなかった竜。 幼いころから散々人に傷つけられて初めて心を許せる親友ができた二人・・・。こんな形で離れなければいけない・・・。 ・・・俺は涼と一緒に過ごした時間を決して忘れない。これからも涼以上にの親友はできないだろう・・・。だけど今は一緒にはいられない。これから、どこへ行っていいのか・・・。何をすべきなのか・・・。何も考えられない・・・。ただ一つ分かっているのは、俺は又、一人になってしまったという事だけだ・・・。  竜はどこか遠くへ行きたかった。あてもなく電車を乗り継いで終点まで行きつき、又バスへ乗った・・・。もう辺りは暗くなっていたが、竜はそこがどこかすぐに分かった。 そこは・・・父親と最後に登った山のふもとだった。竜は、ふらふらっと吸い寄せられるかのように山に向かった。山に登れば、あの時のように何もかも変わるんじゃないかと思った。たとえあの日のように悪いほうに変わっても今のままよりはましだと思った。突然目の前が明るく光った!同時に、ドーンという音が静かな中鳴り響いた・・・。
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