第19章

3/13
前へ
/13ページ
次へ
その後4人で玄関を出た。 駐車場で別れた。 鞄には美佐用のノートも入れて… 「薬、持ったか?」 「うん」 会社に向かった。 「じゃあ、行ってくるね」 グイッと腕を引っ張りチュッと触れるだけのキス。 「充電出来たし、じゃあな」 「うん」 車を降りたけど、まさか、会社の前でキスするとは思わなかった。 車が走り去って、恥ずかしくてしゃがむと『君、大丈夫か?』と声をかけられた。 誰かと思えば、美佐の旦那さんの藤沢課長。 「糸井、大丈夫か?」 『大丈夫です』と言うとニヤニヤされた。『何ですか』と聞いた私は馬鹿で… 「糸井の男、いい男だな…」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加