第19章

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「悪阻、落ち着いたの?」 ずっと、ランチに病院に行っていたから、久しぶりなわけで… 「そう、落ち着いたら食べれるようになったから、病院に行かなくてよくなったの…」 ・・・よかった… 「でも、美帆、先生に愛されてるわよ…」 「えっ、えぇ」 急に、どうしたのかと思うと―― 「旦那に電話変わったら、丁重に休む内容を伝えてね… 貧血起こして、迷惑かけれませんとか、いろいろ言ったみたいで、電話切ると“糸井愛されてるな”って… 2人で笑ったもの…昨日…の朝」 ・・・そんな。 ふと、時計に目を向けた。 まだ手術中かな… 頑張ってね…翔。 「どうしたのよ…時計をじっと見て…」
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