第22章

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【翔side】 自己紹介も終わるとお父さんと飲むのに付き合う。 「どうやって、知り合ったんだね…娘と…」 言っていいのかわからず… 「うちの病院でなんです。まぁ、お互いに一目惚れです」 「息子が早かったが、あの子は全然で、盆も正月も帰ってこないありさまで、心配してたんだ… だから突然、帰ってくると聞いて“結婚”かと思ったら、まぁ“紹介したい”って聞いて、待ってたんだよ…」 「そうだったんですか?」 俺は緊張しまくりだった…家に着くまで…… 追い返されるんじゃないかと… 「嬉しいよ。お医者さんが身内にいるとなると…しかも外科医か…」 お父さんは病気や怪我したら頼むと… 「はい。いつでも、言って下さいというのも可笑しいですが…」 「あははは…まぁ、飲もう…」 注がれるビールを飲んでいく。 俺もお父さんに注いで…体内に入れていく。 美帆やお母さんに『飲み過ぎないでよ』と注意されながら―――…
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