act.1 瀬野なずな

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「……男?」 探るように聞かれ。 「なんで?」 そう笑いながら答えると、向こうも笑顔で返してきた。 「気になるから。だって、俺、なずなさんのこと好きだし」 ……どこまで本気なんだろうか。 毎度のことながら、あまりに直球過ぎて……返す言葉がない。 「まぁ、いいや」と笑いながら、遥汰は自転車の方に向かった。 「貸しにしとく。今度一緒にどこか遊びに行こう。それでチャラにするから」 笑いながら「じゃあね」と手を振り、遥汰は颯爽と自転車に乗って行ってしまった。
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